■くるみ割り人形
■音楽:P・I・チャイコフスキー,振付:ウィル・タケット,指揮:マーティン・イェーツ,出演:東真帆,奥村康祐,福岡雄大ほか,演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
■新国立劇場・オペラパレス,2025.12.19-26.1.4
■クリスマス公演の定番作品だが、近年は年初まで上演されるようになり、年末の多忙な時期を避けて観られるのは有難い。 しかもウィル・タケット振付による新作と聞き、期待してチケットを購入した。
新作の特徴としては・・
1.チャイコフスキーの楽譜に書かれたシナリオに、より忠実に近づけていること。
2.作曲家が望んだとされる演奏速度に、より近づけていること。
3.「菓子の国」のディヴェルティスマンをすべて<菓子の踊り>に統一したこと。
舞台装置は凝っており、映像も多用されていて非常にカラフルだ。 「菓子の国」ではキャンディ・綿飴・ゼリー・ポップコーンなど多彩な菓子が登場し、どれもくっきりとした鋭い照明下で映えていた。 まるでディズニーランドに来ているかのような華やかさがある。
私は本来、質素ながら重厚な舞台、たとえば古い英国ロイヤル・バレエなどの様式、を好むため、今回はやや趣味から外れていた。 若い観客を惹きつける工夫がなければ、近頃は劇場運営も難しいのだろう。
主役のクララと助手(王子)はグラン・パ・ド・ドゥも無難に熟していた。 とくに群舞が素晴らしかった。 チャイコフスキーのバレエ音楽は楽しさと寂しさが共存しており、年末・・今年は年初だが、この時期に聴くには最適だ。 演奏も申し分無かった。
劇場は満席で、スタッフやキャストは大変だろうが、年初公演は成功すると確信できる。 当劇場のバレエ公演はオペラと比較して客層が真逆になる。 この日は若い女性が九割を占めていた。 ともあれ、今年の幕開けとして順調な舞台だった。
*NNTTバレエ2025シーズン作品
*「ブログ検索🔍」に入れる語句は、ウィル・タケット ・・検索結果は2舞台.