■バレエ・コフレ2026

*下記□の3作品を観る.
■指揮:冨田実里,ピアノ:高橋優介,管弦楽:東京交響楽団,出演:新国立劇場バレエ団
■新国立劇場・オペラパレス,2026.2.5-8
□A Million Kisses to my Skin
■振付・美術:デヴィッド・ドウソン,音楽:J・S・バッハ
■雪が散らつき、外出するのが少し億劫だった。 それでも、せっかく手に入れたチケットを無駄にしたくないと自分に言い聞かせて劇場に向かった。 近頃、新国立劇場バレエ公演の人気は上昇しているようで、この数年は応募しても抽選に外れたことが何度かあった。 オペラや演劇では経験しないことだ。
この作品は、幕が上がった瞬間に心を掴まれた。 ただし、作品と自分の感覚が重なるまでには少し時間がかかった。 途中からようやく同期が取れ、ある種の恍惚感に浸ることができた。 伸びやかで張のある振付が心地よく、音楽も作品をしっかり支えていた。 馴染み深いバッハの「ピアノ協奏曲第1番ニ短調」が流れ、バッハと現代バレエの相性の良さを改めて感じた。 デヴィッド・ドウソンという振付家は今回初めて知ったが、今後も注目していきたい。
□ファイヴ・タンゴ
■振付・美術・照明:ハンス・ファン・マーネン,音楽:アストル・ピアソラ,出演:奥田花純,井澤駿
■黒一色の舞台に、黒と赤の衣装をまとったダンサーたちがタンゴ風のバレエを繰り広げる。 人間関係の機敏を描いているようだ。 奥田花純と井澤駿が主人公だが、身長差のためデュオの姿勢がややぎこちなく見える場面があった。 それ以上に気になったのは音楽が録音だったこどだ。 この劇場で録音に出会うのは珍しいが、今日の音響は残念ながら良くなかった。 特に低音が濁り高音は棘があり、ピアソラの音楽の魅力が損なわれてしまっていた。 前後の作品が生演奏だけに、その差がより際立ってしまった。
*「ブログ検索🔍」に入れる語句は、マーネン ・・検索結果は2舞台.
□テーマとヴァリエーション
■振付:ジョージ・バランシン,音楽:P・I・チャイコフスキー,出演:米沢唯,速水渉悟
■これまでに何度も観てきた作品だが、チャイコフスキーの音楽を聴くと、やはり三大バレエの世界を思い浮かべる。 これは「見る音楽」と称されるだけあって、終盤のダンサーたちの華やかな動きには圧倒される。 今日の公演の締めくくりとしては最適で、まさに「終わりよければ全てよし」を感じさせる作品だった。
*NNTTバレエ&ダンス2025シーズン作品