■紅鬼物語
■作:青木豪,演出:いのうえひでのり,出演:柚香光,早乙女友貴,喜矢武豊ほか,劇団☆新感線
■ぴあ・配信,2025.7/18-21(シアターH,2025.6.24-7.17収録)
■上演3時間は長い。 しかも、ダラダラのばして終幕にドタバタと畳み掛ける。 余分な科白や場面が多過ぎる。 縫いぐるみも登場し、漫画や童話のような喋り方もする。 同じような歌と踊りもある。 この冗長度はなんだろう? 観客層を小学生まで広げようとしているのか? 上演時間は半分に短縮してもよい。 話しは変わるが、刀を使った立ち回りはスピーディーでいつものように素晴らしかった。
鬼の出生が不明だ。 彼岸(あの世)からやって来たわけでもない。 昔から此岸(この世)に居るのだろう。 異類婚姻譚でもない。 むしろ異人と言える。 鬼と人間の共存は可能か? これを論じているようにもみえる。 しかしこの鬼は人肉を好む。 しかも食う場面が多過ぎる。 カニバリズムは度が過ぎると不快だ。 共存は無しか?
終幕の目まぐるしい展開はついていけない。 人物が入り乱れて空回りしてしまった。 父蒼が母紅子が死に、娘藤は生き残る。 藤は両親の意志を受け継ぎ人間として鬼として生きていくだろう。 この共存の形がヒトとしての進化だ! こう言っている作品にみえる。 ヒトの心に鬼が宿っているのは確かだから。
*ゲキXシネ2025年作品
*劇団☆新感線45周年記念公演
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