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7月, 2025の投稿を表示しています

■盲人書簡、上海篇

■言葉:寺山修司,演出:森永理科,劇団:サイコシス ■ザムザ阿佐谷,2025.7.24-30 ■この劇場は12年ぶりです。 ・・黒衣装で周辺が埋まっていますね。 黒服限定来場者特典があるようです。 「・・完全な闇(暗転)を共有すべく、黒服での来場者に、・・プレゼントします」と。 でも、この暑さで黒はキツイ! 黒ずくめ劇団員はご苦労様です。 サイコシスは初めて観る劇団です。 満席ですか! そして気になった暗闇は完ぺきでした。 さすがです。 照明も切れ味がある。 LEDが効いている。 衣装も凝っている。 耳栓を事前に配っていたが音響も気にならない。 科白もはっきりしている。 歌唱も上手い。 場面切替も円滑です。 しかし全体が乾いている感じです。 表面を滑っていく。 戦争気配が充満している魔都上海のドロドロ感がやってこない。 小林少年と母の愛もです。 寺山修司の科白を舞台に載せると乾いていきます。 これを如何に湿らせるか? 湿への揺れがあるほど寺山修司は甦る。 湿り気を呼ぶマッチも擦らなかった。 そして、やはり小林少年は学生服学生帽が似合う、女学生マサ子がセーラー服だったのに・・、残念です。 それでも阿佐谷の寺山修司を十分楽しみました。 *「日本の演劇人を育てるプロジェクト」新進劇団育成公演 *寺山修司生誕90年記念認定事業 *CoRich、 https://stage.corich.jp/stage/370025

■能楽堂七月「蝸牛」「船弁慶」

*国立能楽堂七月ショーケース公演の□2舞台を観る. □狂言・大蔵流・蝸牛■出演:山本凛太郎,山本則秀,山本秦太郎ほか  □能・観世流・船弁慶■出演:奥川恒治,坂賀子,則久英志ほか ■国立能楽堂,2025.7.28 ■今日の体験コーナーは笛と太鼓だった。 観客も若い人が目立つ。 「蝸牛(かぎゅう)」と「船弁慶(ふなべんけい)」も人気作品である。 「蝸牛」は素直な心で観ると楽しい。 騙された主人が、太郎冠者と歌い踊る終幕はなんともいえない素朴な哀楽が感じられた。 「船弁慶」は何度みても面白い。 義経を子役にするのは静御前との性の関係を薄める為らしい。 プレトークで観世喜正がこう話していた。 なるほど。 子役も昇華方法の一つだ。 肉体の昇華こそ舞台芸術の真髄だろう。 役者や踊者は自身の肉体を昇華し芸術的感動を如何に呼び寄せるか! これに全てが係っている。 いや、今日も暑い。 千駄ヶ谷の夏空のなか、羽田空港に着陸する飛行機がひっきりなしに通過していく。 面は「増(ぞう)」から「怪士(あやかし)」へ。 *劇場、 https://www.ntj.jac.go.jp/schedule/nou/2025/7017/

■PLAY

■振付・衣装:アレクサンダー・エクマン,音楽:ミカエル・カールソン,歌唱:カリスタ・キャリー・デイ,舞団:パリ・オペラ座 ■新国立劇場・オペラパレス,2025.7.25-27 ■数組がデュオで踊る場面は観応えがあった。 しかし群舞は単調だ。 ダンスと言うよりパフォーマンスにみえる。 夏季遠征公演はこんなものだろう。 舞台上には大小のオブジェがたくさん登場する。 木が植えられ、天井には箱が幾つもぶら下がっている。 大きな風船も飛ばされる。 途中、緑色のボールが雨のように落ちてくる。 これにはビックリ! オーケストラピットがボールで埋まってしまうほどの数だ。 数万個はあるだろう。 余裕の新国立劇場オペラパレスで公演する理由が分かった。 前半は遊び心で進んだが、後半はシリアスになる。 衣装も灰色に変わる。 そこに演出家のメッセージが表示される。 「人生は結果より過程が大事だ・・」。 要約するとこう言いたいのだろう。 人生後半をどう生きるか? エクマンの舞台は当ブログで2回目だが、それにしても教条的だ。 しかし終幕は再び子供時代に戻った。 風船やボールが場内を飛び交う。 歌唱も入った。 なんでも有りだ! 暑さを忘れる舞台だった。 *ぴあ、 https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2557048 *「ブログ検索🔍」に入れる語句は、アレクサンダー・エクマン ・・ 検索結果は2舞台 .

■能楽堂七月「棒縛」「葵上」

*国立能楽堂七月ショーケース公演の□2舞台を観る. □狂言・和泉流・棒縛■出演:奥津健太郎,野村又三郎,野口隆行  □能・観世流・葵上■出演:小早川修,鵜澤光,大日方寛ほか ■国立能楽堂,2025.7.26 ■ホールでは能面や衣装の体験コーナーが開催されていた。 先日より客層の年齢が下がった感じだ。 「棒縛(ぼうしばり)」と「葵上(あおいのうえ)は人気作品と言われている。 ところで座席ディスプレイに現代語訳を表示できたので覗いてみる。 字幕を見始めると舞台が遠のいてくのがわかる。 翻訳文字が役者から声と言葉を分離させてしまうからだろう。 声と言葉(声に乗ってくる詞章)が耳に直接伝わらないと舞台のリアルを感じ取ることができない。 日本語でもこうなるから外国語は尚更だ。 字幕を介したときに起こる疑問、母語の人々はこの舞台をどう感じているのだろうか? この答を知ることはできない。 結局、どこかで妥協するしかない。 それだけ母語は強い。 面はシテが「泥眼(でいがん)」から「般若」へ、ツレは「小面(こおもて)」。 *劇場、 https://www.ntj.jac.go.jp/schedule/nou/2025/7016/

■能楽堂七月「寝音曲」「鵜飼」

*国立能楽堂七月ショーケース公演の□2舞台を観る. □狂言・和泉流・寝音曲■出演:能村晶人,野村万禄  □能・宝生流・鵜飼■出演:野月聡,御厨誠吾,渡部葵ほか ■国立能楽堂,2025.7.23 ■ショーケース公演のため体験コーナーやプレトークがあった。 客層もいつもと少し違う? いや、ほとんど同じか? 「寝音曲(ねおんきょく)」は昨年11月に観ていた。 舞もあり活発な動きで前回と違う内容にみえる。 帰宅後調べてみた。 これは大蔵流(前回)と和泉流(今回)の流差から来ているらしい。 謡は「放下僧」と「海人」の違い、舞量は後者が多い。 比較はできたが、太郎冠者の酒の呑みっぷりの良さは同じだ。  「鵜飼(うかい)」は前シテが漁師、後シテは閻魔大王になる。 大王は法華経を称えて旅僧の行為に感謝する。 「旅僧は日蓮上人その人である・・」と、このような資料を見つけたが、なるほど、それもアリかもしれない。 面は「朝倉尉(あさくらじょう)」から「小癋見(こべしみ)」へ。 *劇場、 https://www.ntj.jac.go.jp/schedule/nou/2025/7015/

■くるみ割り人形とイオランタ

■指揮:マキシム・パスカル,演出:ロッテ・デ・ベア,出演:川越未晴,北川辰彦,岸浪愛学ほか,東京シティ・バレエ団,東京フィルハーモニー交響楽団 ■東京文化会館・大ホール,2025.7.18-21 ■チラシは「イオランタ/くるみ割り人形」とある。 今日の出演者表をみると「くるみ割り人形とイオランタ」になっていた。 二期会としてはオペラを重視したいので前者を広めたのかもしれない。 チャイコフスキーではどちらも好きな作品だ。 これがチケット購入の理由だが、夏場の「くるみ割り人形」は珍しい。 暑い中を上野へ向かう。 いや、とても良くできていた。 ルネ王の娘イオランタの夢の中に「くるみ割り人形」が出現する構造になっている。 しかも彼女が盲目のため夢か現実か切り分けがつかない。 チャイコフスキーバレエには根源的寂寥感が漂っている。 イオランタ役川越未晴は感情をあまり出さず淡々と歌う。 この盲目の歌唱とバレエが融合しイオランタの心を見える形で現前させた。 また「イオランタ」は哲学的オペラといえる。 この哲学をバレエが柔らかくした。 両作品の相乗効果が噛み合っていて面白い。 ダイジェスト版を観た感は否めないが完成度は高い。 満足して暑さが残る上野を後にした。 *ウィーン・フォルクスオーパー,ウィーン国立バレエ団共同製作 *東京二期会オペラ劇場 *二期会、 https://nikikai.jp/lineup/iolanta2025/

■紅鬼物語

■作:青木豪,演出:いのうえひでのり,出演:柚香光,早乙女友貴,喜矢武豊ほか,劇団☆新感線 ■ぴあ・配信,2025.7/18-21(シアターH,2025.6.24-7.17収録) ■上演3時間は長い。 しかも、ダラダラのばして終幕にドタバタと畳み掛ける。 余分な科白や場面が多過ぎる。 縫いぐるみも登場し、漫画や童話のような喋り方もする。 同じような歌と踊りもある。 この冗長度はなんだろう? 観客層を小学生まで広げようとしているのか? 上演時間は半分に短縮してもよい。 話しは変わるが、刀を使った立ち回りはスピーディーでいつものように素晴らしかった。 鬼の出生が不明だ。 彼岸(あの世)からやって来たわけでもない。 昔から此岸(この世)に居るのだろう。 異類婚姻譚でもない。 むしろ異人と言える。 鬼と人間の共存は可能か? これを論じているようにもみえる。 しかしこの鬼は人肉を好む。 しかも食う場面が多過ぎる。 カニバリズムは度が過ぎると不快だ。 共存は無しか? 終幕の目まぐるしい展開はついていけない。 人物が入り乱れて空回りしてしまった。 父蒼が母紅子が死に、娘藤は生き残る。 藤は両親の意志を受け継ぎ人間として鬼として生きていくだろう。 この共存の形がヒトとしての進化だ! こう言っている作品にみえる。 ヒトの心に鬼が宿っているのは確かだから。 *ゲキXシネ2025年作品 *劇団☆新感線45周年記念公演 *劇団、 https://www.vi-shinkansen.co.jp/akaoni/ *「ブログ検索🔍」に入れる語句は、いのうえひでのり ・・ 検索結果は17舞台 .

■消えていくなら朝

■作・演出:蓬莱竜太,出演:大谷亮介,大沼百合子,関口アナン,田実陽子,坂東希,松本哲也 ■新国立劇場・小劇場,2025.7.10-27 ■余裕のある家庭が想像できる舞台だ。 暖炉もある。 海もみえる。 両親と二人の息子、そこに兄の妻と弟の恋人が登場する。 途中、兄の妻は末娘だとわかる。 ヤジを飛ばし続けていたので謎の人物だったのだが。 舞台はすこしづつ雲行きが怪しくなっていく。 各人が裏に秘めた日頃の鬱積を吐露し始める。 言えるのは、新興宗教に入信している母が崩壊の原因だろう。 この影響が3人の子供たちに長く深く沁み込んでいる。 両者に挟まれた父はどうすることもできない。 切り札は離婚ぐらいか? よくあるパターンだ。 言葉尻を捕らえた科白の展開が耳につく。 家族内でこの言葉の遣り取りはないだろう。 登場した6人全員が暴き始めるのも頂けない。 これでは観客は逃げ場が無い。 その諄さを和らげるため、娘にヤジを飛ばせる位置に座らせておくのがよかったかもしれない、道化のように。 また弟の恋人の差別話に戸惑う。 家族内の喧嘩だけでまとめるべきだ。 そのほうが作品に強さが増す。 不幸を扱っているが客席から笑いが漏れる。 ある意味ほっとする。 一晩中啀み合って朝になってしまった。 弟が帰れば家族は元の関係に戻るだろう。 ふたたび父が薪を焚べる姿がみえる。 良くも悪くもそれが家族というものだ。 消えていくなら朝・・。 *NNTTドラマ2024シーズン作品 *劇場、 https://www.nntt.jac.go.jp/play/morningdisappearance/ *「ブログ検索🔍」に入れる語句は、蓬莱竜太 ・・ 検索結果は4舞台 .

■アルルの女 ■ボレロ

*以下の□2作品を観る. ■彩の国さいたま芸術劇場・大ホール,2025.7.11-13 □アルルの女 ■振付:金森穣,音楽:ビゼー,衣装:井深麗奈,映像:遠藤龍,照明:伊藤雅一,出演:井関佐和子,山田勇気,舞団Noism ■隅々まで緊張感が漂う舞台だ。 美術も照明も申し分ない。 うろ覚えだったが粗筋は追えた。 劇的舞踊といえる。 舞台正面に20cm幅の四角い枠が嵌め込まれている。 途中、ダンサーに合わせて小さな枠も重ねられる。 枠(フレーム)は物語を強く浮き出させる。 明暗の強い照明も劇的さを倍増させる。 ダンサーのスローな動き、特に歩き方はSCOTに通ずる。 隙のない舞台だ。 椅子や机を動かしたり扇や刀を使う場面もあり楽しい。 久しぶりのNoismを堪能した。 許婚ヴィヴェット、祖父、母ローズそして息子フレデリが次々といなくなり一人残る道化のような弟ジャネ。 心理的な流れもしっかり舞踊に溶け込んでいた。 しかし不在のアルルの女が弱い。 そのぶんローズとフレデリの母子関係が強く出てしまった。 これは演出か? □ボレロ ■振付:金森穣,音楽:ラヴェル,照明:伊藤雅一,出演:井関佐和子,舞団Noiam ■映像舞踊「BOLERO」を除くとNoismの「ボレロ」は初めてかもしれない。 ベジャールを含めこの作品はよく観ているが、円環をあえて壊すところがいい。 色調は黒から銀へ変化していく。 徐々にすすむ曲の高揚感と比例していた。 今日の二本は刺激的でどちらも気に入った。 さいたま迄足を運んだ甲斐があった。 *劇場、 https://www.saf.or.jp/arthall/stages/detail/103570/ *「ブログ検索🔍」に入れる語句は、金森穣 ・・ 検索結果は39舞台 .

■能楽堂七月「宝の槌」「一角仙人」

*国立能楽堂七月普及公演の□2舞台を観る. □狂言・大蔵流・宝の槌■出演:善竹忠重,善竹十郎,善竹忠亮 □能・観世流・一角仙人(酔中之舞)■出演:武田尚浩,角幸二郎,野口琢弘ほか ■国立能楽堂,2025.7.12 ■「宝の槌(たからのつち)」は、太郎冠者が詐欺師から何でも打ち出せる宝の撥(太鼓のバチ)を買ってしまうが・・。 プレトーク「能における仙人と仙境」(表きよし解説)を聴く。 ・・仙人が登場する作品は少ない。 「西王母(せいおうぼ)」や「東方朔(とうぼうさく)」ぐらいだろう。 両者は桃が関係している神仙思想の作品である。 「一角仙人」はインドを背景としている。 仙人が雨で滑ってしまったので竜神を恨み岩屋へ閉じ込める話が「今昔物語」にある。 このような仙人の性格から酒や女に弱いと判断した帝は施陀夫人を仙境へ向かわせる。 この策略が当たり竜神は解放される。 作者は室町後期の新しい観客を引き寄せるための舞台をつくった信光や長俊と同時代の金春禅鳳である。 居眠りなどさせない! ・・などなど解説した。 「一角仙人(いっかくせんにん)」は思った以上に展開が速い。 特急電車並みだ。 居眠りをする暇などない。 能はもともとがバラエティと言える。 「楽」の相舞や子役も登場し娯楽性がより強い。 そうそう、子役は禅鳳の孫を舞台に立たせたかったから、とトークしていた。 面はシテが「一角仙人」ツレは「万媚(まんび)」。 千駄ヶ谷駅へ向かう帰りの足取りも軽く速くなった。 *劇場、 https://www.ntj.jac.go.jp/schedule/nou/2025/7014/

■能楽堂七月「萩大名」「楊貴妃」

*国立能楽堂七月定例公演の□2舞台を観る. □狂言・大蔵流・萩大名■出演:茂山七五三,茂山逸平,茂山茂 □能・喜多流・楊貴妃(玉簾)■出演:中村邦生,大日方寛,茂山千之丞ほか ■国立能楽堂,2025.7.3 ■室町時代の地方大名は公用で京都へ登ることが多かった。 都では歌も詠めない(教養がない)大名は肩身が狭かったのだろう。 「萩大名(はぎだいみょう)」も地方の武士が当座(即興の和歌)で恥をかく話である。 小唄で遊んでいる暇などない。 武士は辛い。 お馴染みの「楊貴妃(ようきひ)」だが能では奇をてらわない。 心情を描き文学的である。 玄宗皇帝の勅命を受けた方士(道教の行者)が異界へ楊貴妃に会いに行く。 貴妃は簪(かんざし)と玄宗との誓いの言葉を方士に託し舞を舞う。 そして現世に帰る方士を見送りながら一人孤愁に再沈する。 常世らしい静かさ冷たさ長閑さのなか、貴妃の暖かさが感じられる。 面白く観ることができた。 小書「玉簾(たますだれ)とは作り物の三方に鬘帯(かつらおび)を飾ること。 内に居る楊貴妃が見え難くなるのが惜しい。 シテ面は「増(ぞう)」。 *劇場、 https://www.ntj.jac.go.jp/schedule/nou/2025/7013/

■バサラオ

■作:中島かずき,演出:いのうえひでのり,出演:生田斗真,仲村倫也,西野七瀬ほか,劇団☆新感線 ■新宿バルト9,2025.6.27-7.17(明治座,2024.9収録) ■・・坂東武士のバクフ軍と公家や落武者をまとめたミカド軍の戦いは後者が勝利する。 しかしミカドも父子の確執で東西朝時代がやってくる。 そこにバサラがすきを突き天下統一を企てるのだが・・。 いつもの捻りがみえない。 唸らせる裏ストーリーもありません。 表面的な陰謀や寝返りだけで物語が進んでいく。 拘るのは外見至上主義でしょうか? いわゆるルッキズムです。 容姿の良し悪しで物事が決まる。 これにバサラを被せようとしている。 しかしルッキズムが強すぎてバサラ美意識が満たされていかない。 しかも天下統一後のバサラ時代がどのような社会か?想像できない。 多分、チャンバラ場面が散らばり過ぎて物語が分断されたからでしょう。 それでも、ヒュウガ(生田斗真)とカイリ(中村倫也)の死を突飛だがなんとかまとめた。 キャストの熱演は気持ち良いが、スタッフの苦労が伝わってくる作品でした。 *劇団☆新感線2024年作品 *ゲキXシネ、 https://www.geki-cine.jp/basarao/