■ナイ、国民保健サービスの父

■原作:ティム・プライス,演出:ルーファス・ノリス,出演:マイケル・シーン,シャロン・スモール,ロジャー・エヴァンス他
■TOHOシネマズ日本橋,2024.8.30-(オリヴィエ劇場,2024収録)
■イギリスNHS(国民保健サービス)を推進した保健省大臣ナイ・ベヴァンの一生を描いた舞台。 死が近いナイが夢の中で過去を振り返る話です。
・・吃音で悩んだナイの小学校時代から始まり、炭鉱での組合活動、地方議員から国会議員を経て、妻ジェニーとの出会い、父の死、チャーチルと論争し、医師会と戦い、ついに1948年NHSを設立、・・ナイの呼吸が途切れていくなか親友に囲まれながら幕が下りる。 パジャマ姿で通したウェールズ炭鉱労働者の意地と熱意が迫ってきます。 テンポが速く展開が多いのでナイの心の襞まで描けなかったのは否めませんが。
NHSと言えば「ロンドンオリンピック開会式」を思い浮かべる。 NHSやGOSH(子供病院)など社会保障制度を称える開会式は衝撃的だった。 歴史や文化を語るだけではなく、国民の保証制度を描く開会式は他の開催地でも見習うべきでしょう。
休息時間に「NTLナショナル・シアター・ライブ100本達成記念」の映像が流れる。 2009年6月の「フェードル」(ラシーヌ作)で幕を開けたようです。 芝居好きに受け入れてもらえるか? 舞台を映画でみるのは不安がある。 ロンドンの舞台を生で観たいが、そうもいかない。 私にとってNTLは見逃せません。 当ブログでは55本の感想が掲載されています。
*NTLナショナル・シアター・ライブ2024作品
*「ブログ検索🔍」に入れる語句は、ルーファス・ノリス ・・検索結果は4舞台.