■リビングルームのメタモルフォーシス

■作・演出:岡田利規,作曲:藤倉大,出演:青柳いづみ,朝倉千恵子,川崎麻里子ほか,演奏:アンサンブル・ノマド,劇団:チェルフィッチュ
■東京芸術劇場・シアターイースト,2024.9.20-29
■・・演奏者が舞台前面で演奏して下手奥にリビングルームらしき家具を置き役者が演技をする・・。 干しておいた毛布が雨に濡れてしまったり、家主から立ち退きを通告されるところから始まる。 具体的な話が続くので科白に聞き耳を立ててしまいます。 しかし次第に科白に抽象語が増えはじめ家族も家具も解体していき遂に異次元空間が出現する。 気配から始まり世界の終末に行きつく分裂症的展開に衝撃を受けました。 面白い舞台でした。
声技はともかく役者の動きが少し硬いように感じられた。 音楽と同期させる為ですか? 逆に演奏は演技を気にし過ぎているようにみえる。 でも、この巧い努力が芝居と音楽の融合を成功させたと言ってよい。 音楽はもっと主張したいところだが舞台空間としてはちょうど良かったかもしれない。 チェルフィッチュらしい緊張感を楽しめました。
いつもは瞬時に特徴を把握できるのに今日の客はバラけていてそれができない。 男女比もほぼ同じで20代から70代まで均等に散らばっている。 珍しいことです。 これも企画の良さからくる結果の一つでしょう。
*東京芸術祭2024参加作品
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