■仮想的な失調
■演出:カゲヤマ気象台,蜂巣モモ,出演:辻村優子,日和下駄,橋本清ほか,劇団:円盤に乗る派
■東京芸術劇場・シアターウェスト,2024.9.19-22
■夢を見ているようです。 舞台が薄暗く役者がゆっくり動き喋る。 その喋り方も普通に録音したあとに再生速度を落としたようなスローです。 これで夢のように<見える>。 なとり=ムサシ丸の声と演技や、シズチャンの静かなダンスがこれに強く沿っていた。
狂言「名取川」、能「船弁慶」を下敷きにしたようです。 原作を読んで劇場に向かいました。 「読んだら観るな観たら読むな」のいつもに反しますが。 主人公?9太郎が誰に何で追われているのか? でも原作を知らない方がより夢に近づけたかもしれない。 そして平岡幽霊はどこか現実的でした、比叡山受戒場面では非現実的へ引き込まれたのに、です。
あっけない終幕でした。 これも夢から目覚めた時のようで良かった。 演出家カゲヤマ気象台の舞台は初めてでした。 既に観ていたと勘違いしていた。 夢を見ていたのでしょう。
*東京芸術祭2024作品