■皇国のダンサー

■作・演出:佐藤信,出演:服部吉次,桐谷夏子,片岡哲也ほか,劇団黒テント
■ザスズナリ,2023.11.1-5
■手ぶらで観に行ったので最初はチンプンカンプンでした。 近未来の話のようです。 でも途中から日本の古代史を思い出しながらストーリーを追うことになる。 なぜならフルコト(日本書紀・古事記?・風土記?)からの抜粋が字幕に表示されるからです。 しかも物語を「マトリックス」構造に仕立ててある。 無機質な近代的ビルの一室らしき場所で、役者は叙事詩的な台詞を喋り演技をしていく。 ロボット風と言ってよい。 古めかしいコンピュータ用語も出てくる。 これらが結構おもしろい。 ダンサーの一人、服部吉次は後期高齢者風だが動きも発声も存在感があります。
観客も高齢者が多い。 それは7割くらい? でも若い女性も目立つ。 観客も新陳代謝が必要ですね。
観後に演出家の挨拶文を読んでWEBを調べると舞台は「乙巳の変」(645年)を描いていたことが分かる。 久しぶりに当時の歴史を調べ直し今日の舞台を思い起こしました。 ダンサー=俳優とは何者か? そして天皇とは? メモリのように記憶も消されていく? プログラムのように歴史も書き換えられていくのか? ・・。
*劇団黒テント第79回公演
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