■能楽堂十一月「執心鐘入」「三井寺」

*国立能楽堂十一月企画公演の□2舞台を観る.
□組踊・執心鐘入■出演:宮城茂雄,佐辺良和,島袋光尋ほか
□能・観世流・三井寺(二重座)■出演:観世銕之丞,安藤継之助,宝生欣哉ほか
■国立能楽堂,2023.11.25
■この劇場での組踊は珍しい。「執心鐘入(しゅうしんかねいり)」は初めて観る。 琉球楽器の演奏が始まり紅型衣装(?)の役者が登場すると一機に琉球風景が出現した。 沖縄語(?)の歌詞歌唱から18世紀琉球人に出会った気分がおとずれる。 いやー、楽しい。 でも語句の理解は半分もいかない。 演奏が非連続なため静寂が時々訪れる。 それからみると能は賑やかに感じる。 「三井寺」は特にそうだ。 たぶん二人のアイが登場する為だろう。 各役割のテンポが小刻みで気持ち良い。 しかし和漢詩歌を地謡が紹介する後場が長すぎる。 母子再会を待ちくたびれてしまった。 小書「二重座(にじゅうずわり)」あり。 面は「深井(伝是閑作)」。