■木ノ下歌舞伎・勧進帳

■監修:木ノ下裕一,演出:杉原邦生,出演:リー5世,坂口涼太郎,高山のえみ他
■東京芸術劇場・シアターイースト,2023.9.1-24
■舞台を中央に置き両端に客席の構造は親近感があり観易いですね。 黒衣装の役者が登場したときは義経側それとも富樫側? 両者の部下は弁慶を除き一人二役でどちらの側にも付く。 これは面白い。 役者の動きも、現代口語風の科白も、とても練れています。 完成度が高い。 そして山伏最後の勤行で弁慶が法を語る場面、義経を打擲したあとのラップ風歌踊の場面は盛り上がりました。 同時に<境界>を越えるには非日常的な力が必要なこともです。 しかし終幕の酒宴後の富樫の心の内がはっきりしない。 義経と知って見逃したのなら、その理由らしき表現が出来ていれば後味はもっと良かったはずです。
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