■田園に死す

■作:寺山修司,演出:高野美由紀,出演:劇団☆A・P・B-Tokyo,三味線:工藤武蔵
■あうるすぽっと,2023.6.1-4
■母と息子の粘っこい愛憎はもはや奇態と言ってよい。 それは自身の過去をも少なからず振り返させられる。 母と子の永遠のテーマですね。
恐山、サーカス、家出・・、多くの事件が淡々と積み重なっていく。 この堆積していく物語の絡み合いから感動が滲み出てくる。 観客は堆積を待たなければいけない。
途中、「私」が登場する異化効果が面白い。 舞台が中断してしまったのか!? 観客の多くが本当に驚いていましたね。 そして三味線の独奏が素晴らしかった。
ト書きの短歌は雑音が入り聴き落としがでてしまった。 また発声が聞き難い役者もいました。 風音や東北弁などと重なるからでしょうか? 万華鏡のような音と色、これに染まっていく物語。 寺山世界を堪能しました。
*寺山修司没後40年記念作品 
*「ブログ検索🔍」に入れる語句は、高野美由紀 ・・検索結果は5舞台.