■凪げ、いきのこりら

■演出:岡本昌也,私道かぴ,出演:森脇康貴,日下七海,沢柳優大ほか,劇団: 安住の地
■シアタートラム,2022.12.16-18
■漫画から飛び出てきたような舞台です。 ダンスや歌も取り入れた役者達の科白や動きがそれを連想する。 キビキビした身体、そして声も通っている。 喋り方も吹き出し風です。 漫画演劇と言ってよい。
物語も漫画から抜け出してきた? 世界戦争後の未来を描いている。 地球上では土地も食料も少い。 難民となった多くの種が混ざり合っていく。 「あやまちはくりかえさない!」。 戦争への反省はみられる。 しかし再び戦いの世界に戻るのか?
激しい争いのすえ仲間の一組が卵を産む・・。 その卵に未来を託して戦士たちは自死をしてしまうストーリーのようです。 戦いに疲れてしまった? 残った者たちが凪の海辺で陽にあたりながら幕が降りる。
上演時間は110分。 表面は多彩ですが似たような場面が繰り返される。 飽きてしまいました。 この為せっかくの卵が付け足しのようになってしまった。 そして地面に開いた穴はなんでしょうか? 終幕の盛り上がりが散ってしまった。 残者が佇まう凪の静かさもデジャブな未来的光景ですが、ここは中々の場面でした。 90分にまとめればメリハリが出ると思います。 演出家は役者達の活きの良さを優先したようです。
*シアタートラム・ネクストジェネレーションvol.14
*安住の地第8回本公演