■シラノ・ド・ベルジュラック

■作:エドモン・ロスタン,演出:ドゥニ・ポダリデス,出演:ミシェル・ビュイエルモーズ,フランソワーズ・ジラール他
■Bunkamura.ルシネマ,2021.4.2-8(リシュリュー劇場,2017.7.4収録)
■活気ある弾けるような舞台裏を映す出足場面が素晴らしい。 さすがコメディ・フランセーズか? 馬蹄形の劇場もなかなかのものだ。
しかし舞台は、今年初めに観たブロードウェイ版のような易しさが無い。 隙間から楽しさが伝わってくるのだが・・、フランス語が母語でないと面白さが味わえないのかもしれない。 科白が多いと字幕問題はいつものことだし、ローカルな知識も必要だ。 再びシラノが遠くなってしまった。
演出家や役者のインタビューが途中に入る。 この舞台では調理場を含め豊かな美術が目に留まったが、小道具係の物持ちの良い手作りの世界が紹介されていたので納得。
コロナ禍でライブビューイングが流行っているがフランスはオペラ座の上映しかない。 今回のように演劇系も一つ欲しいところだ。
*コメディ・フランセーズinシネマ