■ロミオとジュリエット

■作:W・シェイクスピア,演出:デヴィッド・ルヴォー,出演:オーランド・ブルーム,コンドラ・ラシャド他
■松竹ブロードウェイシネマ.WEB,2021.3.26-(ブロードウェイ,2013.9.16収録)
■昨年夏に映画館で上映した作品だがWEBで配信中と知る。 演出がルヴォーなので観ることにした。 今年1月の「シラノ・ド・ベルジュラック」が面白かった為である。 WEB配信が多いのはコロナ禍のお陰かな?
やはり、ルヴォーは期待に答えてくれた。 一言でいうとムラ・ムダ・ムリが感じられないから。 しかも分かり易い。 科白量が多いのにもかかわらず熟れている。 なぜロミオとジュリエットが死に向かっていくのか論理的にも納得できる。 当作品の入門用に持って来いにみえる。 プロが作った舞台である。
ロミオがバイクに乗って登場するのも若者が多い観客好みになっている。 仮死状態のジュリエットのベッドが宙吊りになって場面をまたぐのもスムーズな進行だ。 エイドリアン・ノーブル風なところもある。 コスパの良い舞台にもなっていた。
ブログを書きながら、「ブロードウェイ・システム」の存在を考えてしまった。 前回のシラノと今回のロミオは共通しているところがある。 それは明快かつ明解な舞台だったから。 ブロードウェイ作品はこれら表現がシステムとして確立しているのでは?
*松竹ブロードウェイシネマ、https://broadwaycinema.jp/_ct/17440064