■コーカサスの白墨の輪

■作:ベルトルト・ブレヒト,演出:レオニード・アニシモフ,劇団:東京ノーヴイ・レパートリーシアター
■梅若能楽学院会館,2020.11.28-29
■舞台は淡々と進んでいきます。 とても淡泊だが能を真似ているので違和感が少ない。 でも模倣にバラツキがあるので奇妙な場面はあります。 強いて真似る必要は感じられないが、しかし面白さは出ている。 衣装も舞台に溶け込んでいました。
原作は読んでいません。 上演2時間半の長さから原作に忠実な舞台のようです。 戦争、特に亡命の苦難が細かい描写にも色濃くでている。 舞台は何度か観ているがここは再発見ですね。 ブレヒトを重ねてしまった。
もう一つ、裁判官の歌唱が楽しい。 裁判中に酒をグビクビやるのは頂けないが。 能が絡むと物語に流れる時空が乾いた色になる。 それは詩に近づくようです。