■赤鬼

■作・演出:野田秀樹,出演:夏子,大山廉彬,河内大和,森田真和ほか
■東京芸術劇場.WEB配信,2020.11.13-30(東京芸術劇場.シアターイースト,2020.7.27収録)
■今、WEB配信する理由がよく分かる。 共同体の掟、その内と外そして境界、他者との交流など現代社会の動向に深く関わっている作品だから。 それは字幕を付けて世界に発信する・・。
床は白、役者衣装も白でシンプル、その動きは軽やか、科白は単刀直入で分かり易い。 カーテンコールの挨拶から観客席は四方にあるのが分かる。 客席は映像ではよく見えない。
閉じた共同体では重み有る言葉「やりたい!」「やっていない!」が多くて耳障りだった。 でも身体に絡みつかないから性は抽象に向かう、・・役者たちは言葉のダンサーのように。
物語構造は最初に終幕場面を持ってくるウロボロスにしているの。 鬼(=他者)を殺す行為が未来も続くことを暗示している。 作品は世界仕様で出来合いは略パーフェクトと言ってよい。
*「ブログ検索」に入れる語句は、 野田秀樹