■マキム!

■演出・出演:伊藤キム,森下真樹,舞団:フィジカルシアターカンパニーGERO,森下スタンド
■東京芸術劇場.プレイハウス,2020.11.13-15
■伊藤キムと森下真樹が「めぐりあう、ダンスの環」になって「カラダとコエとオンガクと」を奏でる舞台のようです。
1幕は演出家二人のデュオ。 科白に重きを置いているようにみえる。 短い言葉に擬声語擬態語を織り交ぜて二人は動き回る。 海外都市のことなどを即興のように喋っていく・・。
ダンサーが声を出すとダンスが疎かになってしまう。 意味ある言葉はダンスを遠ざける? 声を出した瞬間、意味や音は身体から離れてしまうからだと思います。
でも伊藤キムは言葉を己の身体に巧く絡めていました。 彼は「身体・声・言葉が自由に響き合うことを追求」しているようです。 その成果が出たのでしょうか?
2幕はGEROと森下スタンドの両舞団11名が登場です。 両者を観るのはたぶん初めてかな? 笑える科白は身体に留まり易いですね。 後半はダンスに専念していく。 勢いがあって気持ちがいい。 コロナ禍では映像が多いのですが生舞台でみるダンスは最高です。
*TACT FESTIVAL2020 EX タクト・フェスティバル スピンオフ公演