■実験舞踊「R.O.O.M」  ■「鏡の中の鏡」

■演出:金森穣,出演:池ヶ谷奏,浅海侑加,チャン.シャンユー,ジョファオ.ボブラヴスキーほか,舞踊団:Noism
■演出:金森穣,出演:井関佐和子,金森譲
(以上作品名順)
■吉祥寺シアター,2019.2.21-24
■舞台は四方銀色の壁に覆われ数枚のタイルの開閉でダンサー達は出入りします。 天井からは落ちるように舞台に入ってくる。 広さは幅15m奥10m高2mくらいでしょうか? 「R.O.O.M」は10名前後のダンサーたちが動き回るのでとても窮屈です。 床を意識する振付でジャンプなどはできません。 四方の壁に縛られている感覚です。 でもダンサーは無表情で踊りまくる。
二作品とも同じ舞台美術を使います。 但し「鏡の中の鏡」は半透明の鏡が奥壁に納まっている。 「鏡・・」はデュオなので空間に余裕がある。 二人は苦しんでいる。 視線が合わない。 作品前者は肉体、後者は精神に枷をはめている。 タイトルに実験とあるように次への試行錯誤にもみえる。
演出家の挨拶を読んで概要がわかりました。 「ROOM」は普遍的身体への開発、「鏡の中の鏡」は組織活動の活性化を目指しているようです。 結成15年を経て新しい何かに期待が高まります。
*劇場サイト、http://www.musashino-culture.or.jp/k_theatre/eventinfo/2018/11/noism2019.html