■新世紀、パリ・オペラ座

■監督:ジャン=ステファヌ・ブロン,出演:ステファン・リスナー,パンジャマン・ミルピエ,オレリー・デュポン,フィリップ・ジョルダン他
■Bunkamura・ルシネマ,2017.12.9-(フランス,2017年作品)
■オペラ座ドキュメンタリーの中でフランス観客動員数NO.1の作品と聞いたので早速行ってきたわよ。 ・・なるほど、動員数の多い理由が分った!
過去のドキュメンタリーはバレエ中心、しかも主要ダンサーに焦点を当てていたので観客が偏っていたのかもしれない。
今回はオペラにも多くを割いているし経営者や従業員の姿も煩雑に登場させている。 人員削減やストライキ光景、チケット料金議論、子供プロジェクトなどオペラ座の運営を含めた全体像を描き出しているのが当たりの理由ね。
そして三面記事も集めているから普段オペラ座に行かない人も楽しむことができた。 本物の雄牛の登場やミルピエの電撃退任、公演直前のキャスト降板などをね。
今までのドキュメンタリーとは一味違うからフランス人以外でも満足できたわよ。 特に舞台本番の袖中でのキャストと職員のやり取りは面白い。 だけど公演や事件をあやふやな終わり方にしていて締まりの無いのが欠点かもね。 垂れ流しのようなストーリーだった。 21世紀オペラ座の不安を表しているのかしら?
*作品サイト、http://gaga.ne.jp/parisopera/