■パッション・フラメンコ

■監督:ラファ・モレス,ペペ・アンドレウ,出演:サラ・バラス,ティム・リース
■Bunkamura・ルシネマ,2017.8.19-(2016年作品)
■サラ・バラス「ボセス フラメンコ組曲」の初演と世界ツアー公演をまとめたドキュメンタリーである。 映像とは別に彼女のインタビューでの語りをオーバラップさせていく構造になっている。 舞台場面もあるがむしろ彼女の生き方や日常生活が浮かび上がってくる作品のようだ。 
世界ツアーはパリ、メキシコ、ニューヨークそして東京と雰囲気の違う都市を回る。 それぞれの観客や知人の多彩さが出ていて面白い。 彼女の踊りは力強い。 「舞台では振付もステップも・・全てを忘れてただ解放感だけが残る」と言っている。 観客もその通りになれる。
沢山のことを詰め込んでいる作品なので時間が前後しているようだ。 このため公演の作曲や振付の問題など経緯がよく分からない。 2015年の来日公演は残念ながら観ていない。 でもフラメンコファンなら多くの場面から記憶を引っ張りだせるだろう。 最後にはサラ・バラスの全体像がみえてくる。
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