■エフェメラル・エレメンツ

■演出:川村毅,出演:ティーファクトリー
■吉祥寺シアター,2017.9.22-10.3
■人工知能(AI)をよく耳にします。 それはビッグデータに機械学習や統計手法を駆使して結果を出していると聞いています。 この舞台ではロボットに感情が発生するその瞬間を描いている。 つまり人口知能の次の話らしい。 感情を司る意識の発現と言ったほうがよい。 結局は人工意識を作ることができるか?に行き着きます。
感情の元は青い光エフェメラル・・。 心は物質に還元してしまい少し興醒です。 でも話はエフェメラルから離れていく。 エフェメラルの人間性としての意味を探しにです。 意識は嫉妬や怒り悲しみ喜びに広げていく。 KZもロボットなのか?
量の投入で質に転化させようとしている芝居です。 でも物語にまとまりが無い。 母子問題も多く描かれるが熟れていない。 それでも全てを出し切った舞台ですね。 宝物からゴミまでが一緒くたになり濃密な舞台を作り出していました。
台詞の流れは流暢で場面転換も独特なリズムがあった。 乳母ロミーが歌う二度の場面には圧倒されました。 まさに第三エロチカと天井桟敷の融合された舞台が立ち現れていました。
*劇場サイト、http://www.musashino-culture.or.jp/k_theatre/eventinfo/2017/06/TF-EE.html