■HER VOICE、彼女の声

■原作:サミュエル・ベケット,演出:佐藤信,振付・出演:竹屋啓子,出演:伊川東吾
■WAKABACHO WHARF,2017.9,22-25
■竹屋啓子が台詞を喋るのかなと想像していたがやはり無かった。 この作品は何回か観ているので次々でてくる日用品と主人公ウィニの仕草で大凡の語りは思い出すことができる。
彼女の動きには率直な軽さがある。 演劇的はなく舞踊的コミカルを含んでいる。 ダンス舞台を観たことがあるが昔のことではっきり思い出せない。 歯を磨く髪を梳かす動作はもっとリアルにしたいが難しいところだ。 観客がこの作品にどれだけ馴染んでいるかで感じ方が違ってくる。 動作以上に顔の表情も大切になってくる。 竹屋啓子の素直な身体に重みが滲んでくるまで回を重ねていく作品のように思える。
音楽は2・3曲?だったがウィニーを助けていた。 それとストライプ衣装に黄色を加えれば彼女の特長がより映える。 ダブリンをはじめ欧州を巡業するらしい。 これは楽しい旅になるとおもう。 パリ上演はどちらに転んでもヒット間違い無い。
ところでこの劇場は初めて行った。 上演中に車やバイクの音、通りすがりの子供の話声が聞こえてくる。 今回は台詞が無いので逆に気にならなかったが作品によっては気にするだろう。 
*劇団、https://www.kamome-za.com/