■TRAINING PIECE  ■ASU-不可視への献身-

■TRAINING PIECE
■演出:金森穣,出演:NOISM1ノイズムワン
■KAAT・ホール,2015.1.24-25
■均質な位置を崩したり組体操のような関係を取り込みながら進みます。 海の中を滑らかに泳いでいる魚のような動きが基本にあります。 毎日のトレーニングを作品にしたようです。 陶酔感が時々訪れます。 マチスのダンスが一瞬見えた気もします。 この感覚に浸りたいのですがNOISMはこれを許しません。 緊張感が漂っているからです。 鏡を多用するのも原因かもしれません。
途中、細鱗のような近未来的デザインの白衣装からカラフルな水着のような衣装に変わります。 高まるテンションにマッチしていました。 「・・バレエを西洋から東洋に解体・発展させる試み」とありましたが、ウーンなるほど。
■ASU-不可視への献身-
■思いもよらない作品でした。 人類が洞窟生活をしていた頃の、宗教の始原を扱っているかのような舞台です。 観ていて「春の祭典」を思い出してしまいました。 NOISUMの演劇的ダンスからダンス的バレエ、バレエ的ダンス、そしてこの作品はダンス的演劇の位置づけでしょうか? 喉歌が始終歌われていましたがホーミーとは少し違うようです。 舞台も暗いのでイメージが掴み難い。
ということで帰りにプログラムを購入しました。 「不可視への献身」とは可視化情報社会に抗い、且つ20世紀の野生・混沌・直観を越えるエネルギーを舞台に表出させること! ウーンなるほど。
*劇場サイト、http://www.kaat.jp/d/asu