■おじょう藤九郎さま

■演出:田村一行,出演:大駱駝艦
■壺中天,2014.12.13-21
■舞踏と民俗芸能の関係は意識したことがなかったし、青森県八戸市の「えんぶり」も知識がありません。 舞台は舞踏と芸能の境界線を行ったり来たりしているようで複雑な楽しさを持っています。
この複雑さは「ながえんぶり」と「どうさいえんぶり」、「えんぶり摺り」と「祝福芸」を上手く取り混ぜている為とみました。 稲作農耕の仕草が前面に出ていますが、男女ダンサーのリフトもこれに沿っていて面白い。 また男性ダンサーの「どうさいえんぶり」は圧巻でした。
本物の「えんぶり」を見ていないので何とも言えないのですが、舞踏と芸能が巧く融合された作品と言えるでしょう。 精神面の暗黒性が薄いのはしょうがないですかね?
*劇団サイト、http://www.dairakudakan.com/rakudakan/kochuten2014/ojyou_kochuten.html