■ロミオとジュリエット

■原作:W・シェイクスピア,振付:K・マクミラン,音楽:S・プロコフィエフ,出演:L・カスバートン,F・ボネッリ,ロイヤル・バレエ団
■ワーナーマイカル系,2013.2.20(ROH収録)
芝居を観たという感じだわ。 バレエシーンはあまり覚えていないの。 原因は二つ。 一つはプロコフィエフの音楽が重力を意識させるからよ。 この曲ではダンサーは跳べない! でもジュリエットだけは重力から逃れられた。 中でもバルコニーと寝室場面の官能的な踊りは最高。 ここの振付は言うことなし。 さすがマクミランだわ。
二つ目は、誰もがシェイクスピアから逃れられない。 物語を強く出したい為に16場面もあるの。 決闘場面は芝居以上だわ。 しかも舞台の色は赤系統のみ。 緑色を出さないのはイタリアを思い出すからよ。 たとえヴェローナでも英国一色にしたい、と言うこと。 英国バレエの極致ね。
*英国ロイヤル・オペラ・ハウス2012シネマシーズン作品