■あ、ストレンジャー

■原案:アルベール.カミュ,作・演出:藤田貴大,出演:マームとジプシー
にぎわい座・のげシャーレ,2013.2.9-12
原作がカミュだとは知らなかったわ。 海岸へ遊びに行くことと母の死、そして生きることに理由など・・。 ここでカミュだとわかったの。 でも何故友達を撃ってしまったのか、その理由がわからない。 本で読んだ時は人生として納得できたけれど、この芝居ではこれを追求せざるを得ない。 この理由が知りたくなるところがこの芝居の少し残念なところかもね。
マームとジプシーはいつ観ても肉体から来る精神の解放があるの。 それは役者が疲れるから。 ミラーニューロンのせいかしら? でも今回は役者の疲れからくる叫びのような発声だったので少し不満だわ。 役者は抑えないと身体が異化しないからよ。 これが二つ目の残念部分。  途中マイクを使ったのはいいけど音量が高すぎたし・・。 音が籠もる劇場かも。 そして今回は<時刻>が目障り耳障りだった。 劇場が少し狭かったのがいけない。
観劇後、桟橋で海をみながら芝居のことを考えたけど、同時にカミュのことなどもおもいだしてしまったの。 原作への想像力をジワッと刺激する舞台だったわ。