■1/2PAナイッ!?(ハンパないっ!?)

ディレクタ:宮永琢生、演出:杉原邦夫
神奈川芸術劇場・ホール、2013.2.13-14
客の移動が3回ある。 初めにホール客席に座っていたが、次に舞台上の座布団席に、終わりのZEN-LA-ROCK演奏時は舞台後方に移動する。 劇場や役者をいろいろな角度から観られるので目が新鮮になる。
中学生コウジは<特別>らしい。 失語症?のようで喋らない。 だから家族は心配だ。 ラップが好きで友達とよく聞いている。 でも彼の心の内がよく見えない。 芝居の途中MCのフリートークが入ったりする。 そして疾走?した父のラップLIVEへコウジたちは行くことになる・・。
今年のTPAMは3人のディレクター作品が上演されたが観たのはこれだけである。 あらゆる人・物・方法を導入し舞台を創造するのがテーマらしい。 この舞台も芝居の結末は有耶無耶だが、ZEN-LA-ROCKの歌と踊りに集約させて上手くまとめてある。
芝居とラップの結合が素直すぎる感もあるが。 他二人のディレクター小倉由佳子、大平勝弘の作品を合わせたらもっと深さのある発見が持てたかもしれない。