■ゼロコストハウス

作:岡田利規,演出:ダン・ローセンバーグ,出演:ピッグ・アイロン・シアターカンパニー
■KAAT・大スタジオ,2013.2.11-13
役者が観客に向かって喋るところはチェルフィッチュのようです。 でも観客との共感を求めている目です。 チェルフィッチュは観客をみる目がキツイですからね。 この違いは英国シェイクスピアの芝居の歴史から来ているのではないでしょうか?
大勢の観客が入場した時は、舞台には一人の黒人俳優が座っていましたがとても驚いた様子でした。 シンプルな舞台で役者一人ひとりの人間味が伝わってきます。
舞台ではワタリウム美術館で見た「学習机の家」の話がありましたが、
H・D・ソローと坂口恭平「新政府展との関係はよくわかりません。 しかし3.11で岡田利規がこの両者を結びつけたことが舞台に生き生きと表れています。 そしてこの劇団を媒介とした理由もわかる気がします。
*劇場サイト、http://www.kaat.jp/d/tpamplus