■地下室

作・演出:松井周,出演:劇団サンプル
こまばアゴラ劇場,2013.1.24-2.3
家族や性を抽象的空間や時間の中で描いてきた今までとは違ってストーリーが見える舞台です。 初演が2006年ですから古い作品のようです。 共有や分配・贈与とか信じるなどの行為で人間関係の難しさが滲み出てきます。 社員が集まり反省等を述べ合う場面は面白い。 息子と新入社員が好きになっても周囲が潰してしまう。 疲れる擬似家族です。 疲れることが最悪なのに皆そこへ行ってしまう。
演出家がチラシに「・・このコミュニティに希望を託す気配を感じ取ってほしい・・」と書いてありますが、正に気配を感じ取ることができました。 でも希望はみえません。 前に進むしかありませんね。