■仮面舞踏会

■作曲:G・ヴェルディ,指揮:F・ルイージ,演出:D・アルデン,出演:M・アルヴァレス,S・ラドヴァノフスキ,D・ホヴォロストフスキ
東劇,2013.1.12-18(MET,2012.12.8収録)
さすがヴェルディ、ドキドキしながら観たわ。 一幕の占い師、二幕の薬草取り、三幕のアンカーストレムの部屋、そして舞踏会会場へ、どの場面も緊張の連続ね。 演出家アルデンは歌唱に静寂さを求めたから緊張の度合いがより強くなったの。
主人公三人はそろそろ下り坂だけど熟年の△関係でリッチだった。 でもグスタフは「愛以外のものはすべて消えてしまえ・・」と歌っていたけど、彼は王の義務から逃れたかった。 「皇帝ティートと対照的だけど最後は許すことで王の面目を保ったのは天晴れ。
舞台装置は抽象的だけど古臭い感じがする。 それは大道具の色や照明技術に古さがあるの。 イカロスの失墜はいいけど。 むしろ声が響きすぎる構造、これが一番の問題だったかもね。 耳が痛かったからよ。
*METライブビューイング2012作品