■TOPDOG/UNDERDOG

作:スーザン=ロリ・パークス,演出:小川絵梨子,出演:シス・カンパニー
■シアタートラム,2012.11.30-12.28
兄リンカーンが警備職を得た場面で、なぜ急にブースが兄を激しく妬み出したのか? そして母からもらった大事な金というだけで兄を殺してしまうのか? ブースの心が読めない。 リンカーンは暗殺されるから? 非連続の流れだ。 また彼は恋人グレースと本当に付き合っているのか? 疑問を持ってしまった。 彼がストッキングから金を取り出して高笑いしながら幕が下りるのも異様だ。
ブースの行動が読めない緊張感があったが劇の面白さとしては意見が分かれるのでは? カードゲームの話、両親や恋人のセックスの話がリズミカルに撒き散らされていて興味が尽きない。 特に遊園地のリンカーン暗殺の仕事話は驚きだ。
これでブースの心の流れと一瞬でも同期ができたら、久しぶりにアメリカ演劇万歳!をしただろう。
*チラシ、http://setagaya-pt.jp/theater_info/upload/file/sistopdogunderdogl_pm_pdf_dl_file.pdf