■草刈民代・最後のジゼル  ■アンナ・カレーニナ

□草刈民代・最後のジゼル
監督:周防正行,出演:草刈民代、レーニングラード国立バレエ団
東京都写真美術館,2012.12.8-2013.2.28(神奈川県民ホール,2009.1.31収録)
余裕を持って踊っているけど、重たい感じは否めない。 まさに記念映画ね。 題名からいくと大きな編集をしているようにみえるけどほぼ舞台そのままよ。 二人にとってあまり手を加えたくなかったのね。
*2012年作作品
□アンナ・カレーニナ
振付:マリア・プリセツカヤ,出演:マリア・プリセツカヤ,ボリショイ・バレエ団
草刈民代が最後のジゼルを踊ったのは44歳。 ここでのプリセツカヤは46歳。 舞台ではなくスタジオで撮った作品だからプリセツカヤはとても激しく踊っている。 振付は鋭く速さがあるわ。 ソビエトで生き抜いてきた決心がみえるの。
衣装がカルダンだからソビエトの中にパリがあるみたい。 しかも背景のエルミタージュ宮殿や軍隊は19世紀以降のロシアが総出演しているような感じ。 モンタージュを含め映画手法を下手に取り入れているからまるでボルシチ鍋の中で踊っているようね。
*ソビエト1976年作品