■旅程

三鷹市芸術文化センター・星のホール、2012.10.19-28
場面が細かく分かれ並行してストーリーを進めていくのは近頃の小劇団の流行りのようだ。 詩のような状況説明のセリフが時々混じっていている。 建築資材会社の社員とその家族が登場するため仕事話が多い。
正社員と非社員、親の投資失敗や娘の不純行動など結構リアルな話が詰め込まれている。 観ていても緊張感が走る。 しかし商品不正の話にのめり込み過ぎてしまい、観終わった時はこの話しか覚えていない。 役者も上手いがこのため影が薄い。
テレビや映画に対抗しようとしている。 だからテレビドラマと同じく、観客を緊張感だけ持った傍観者にしてしまうような芝居であった。