■かもめ

■原作:A・チェーホフ,演出:鳴海康平,出演:第七劇場
■シアタートラム,2011.9.8-11
■五感に印象を残す芝居だった。 役者の歩く・走ることが舞台を軽くしているので爽やかさがあった。 同時に患者の動きが不安定な様相を浮び出していた。 反復あるセリフと動きはリズムがあり心地よかった。 モノクロの舞台はこれにマッチしていた。
他チェーホフ作品と違って「かもめ」は動きの有る身体と愛想が良い。 近頃はダンス要素を積極的に取り入れた公演に「かもめ」は多い。 そして成功率も高いはずである。 「かもめ」は変化球に強い。
ところで黙って突っ立っている場面が多かったが、ドールンとコスチャは感情の存在感をもっと消したほうがより舞台に切れが出たとおもう。
*劇場サイト、https://setagaya-pt.jp/theater_info/2011/09/post_248.html