■おしまいのとき

■演出:三浦大輔,出演:ポツドール
■スズナリ,2011.9.8-25
■妻がなぜ「おしまいのとき」に向かったのか理解できませんでした。 子供がいた頃の生活が描かれていないからです。 そして舞台は偽善的な生活で満ち溢れています。 菅原夫婦を除き、心に無い慰めの言葉を口にします。 「ほんとうは違うんだ・・」と。
推測するに橋本夫妻の過去と舞台以降の生活内容は同じだったのでは? しかしこれでは芝居が面白くありません。 妻のト書き心理説明も白々しく聞こえました。 ダイニングやリビングの本物らしさもです。
この中で妻が菅原に強姦されたり、ディルドで自慰をする場面はとても現実的に見えました。 しかしリアルとは現実に近づくことでは無いとおもいます。 現実を超えるものです。 途中で右往左往してしまい現実を超えるリアルを得られなかった芝居です。