■家電のように解り合えない

■作・演出:岡田利規,出演:森山開次,チェルフィッチュ
■あうるすぽっと,2011.9.24-10.20
■「解り合うとは・・」をテーマにしている。 メタシアター系の芝居にのせるには勇気のいるテーマである。 これこそが日常生活そのものだから。 いつもの異化が生きない。 答えは日常生活で嫌というほど経験していることだから。
ところで今回はもう一つの驚きがある。 ダンサーの登場である。 開次のダンスはよく観に行くのでここで会えて嬉しい。 これを一石二鳥と言っていいのか? 舞台美術がカラフルだったのはNHK番組を意識してるようにみえてしまった。
思っていた以上に開次のセリフが多くあって面白い。 でも後半の役者とのダンスは長すぎる。 しかも全体を通して二人の役者とダンスの関係に驚きはなかった。
開次からの動作をチャンスオペレーションとして二人の役者の身体動作を即興レベルで決めていったら面白いかもしれない。 もちろんセリフはそのままにして。 無意識レベルでの解り合えるかの具体例になる。
*劇場、https://www.owlspot.jp/old/performance/110924.html