■庭みたいなもの

■演出:山下残
■神奈川芸術劇場・大スタジオ、2011.9.22-25
http://stage.corich.jp/img_stage/l/stage25453_1.jpg?1414278350
■入ると寄板で作った大きな箱のような舞台の下を通り抜けてから客席に座ります。 下は物置小屋です。 出し物の道具が並んでいます。 ダンスよりもパフォーマンスですね。 以前観たこの演出者の作品はダンスの記憶があったのですが。
舞台下からフライパン・灰皿・辞書・自転車・算盤・帽子などを持ってきて役者が他役者や観客に向かってセリフを吐きます。 物の名前や機能をうまく説明できません。 言語障害のような、ほとんど会話です。 最後にはオルガンや7mもある廃船も登場します。
こういう舞台は時々観ますが、演出家の頭はフル回転しているのでしょう。 観客も緊張感を持って対応する必要がありそうですが、しかし途中眠くなってしまいました。
帰りの車内で、配られたチラシを読んで演出の考えが少しわかりました。 ・・「モノを身体と言葉で梱包し伝達したい」「記憶された言葉を送信する身体」・・。 舞台とのコミュニケーションに失敗した観客の一人になってしまったようです。