■ストラヴィンスキー・イブニング

■演出・振付:平山素子
■新国立劇場・中劇場,2010.12.4-5
■平山素子の振付は肩腕を大きく速く動かしてとてもシャープに見える。 このため観ていてもついていくのが大変だ。 脳と身体がひとつになる喜びを楽しむダンスではない。 第二部「春の祭典」はこの傾向が強いので、観たままをそのまま楽しんでしまった。途中の衣装交換は時間がかかり過ぎて事故が起きたのではないかと一瞬思ってしまった。 終幕、カーペットが奈落へ落ちていくところはとても面白い。
物語性の強い第一部「兵士の物語」は振付に言葉が付着してスローになった分、ダンサーひとりひとりの動きがハッキリと見え総合力の面白さが出ていた。 チラシを真似ると、素晴らしい生演奏が物語を補強し過ぎたので<物語 X 身体>かな。 ・・ありきたりだけど。
*チラシ、http://www.nntt.jac.go.jp/dance/pdf/20000354.pdf