■ディオニュソス

■演出:鈴木忠志,劇団:SCOT
■吉祥寺シアター,2010.12.24-26
■衣装は歌舞伎、動作は能、セリフは能・狂言の舞台ね。 そして照明も音楽も言葉も全て俳優の身体に入り込み、一つにまとまってから再び身体から発散しているようにみえる。 その逆に俳優やセリフや照明や音楽などに分けて観るということはしない。
つまり不可逆性の舞台なの。 この全てを吸収している俳優の身体と観客との共振が感動を呼び起こすのね。
途中、スピーカから発する神の言葉がこの芝居の流れを台無しにしているようにみえるわ。 白石加代子の声だったようだけど生身の俳優が喋れば緊張感が持続するはず。 そして全体が様式にこだわり過ぎて固すぎる感じもしたわ。 ギリシャ劇だからしょうがないっか・・
*劇団サイト、http://www.scot-suzukicompany.com/works/03/