■ところでアルトーさん、

■演出:三浦基,出演:地点
■東京芸術劇場・小ホール,2010.11.19-23
■朗読劇に近い芝居のためセリフに集中して観ていたがそれだけでは終わらなかった。 「たましい」と声に出すときの俳優の動作で言葉が身体そのものからの分身のように見えた。 手紙の中の「ボク」を手信号の動きと声を強調して読むところもそうだ。
アルトーのおもいが伝わるようだ。 キリスト教の話しはよくわからなかった。 残酷演劇とは肉を切るとか血を出すことではなくむしろ制度に関係しているようだ。 一部のセリフで自分なりの解釈と納得を同時におこなった為、観終わった後はカタルシスを伴った疲れがでた。
*F/Tフェスティバル・トーキョー2010参加作品
*作品サイト、http://www.festival-tokyo.jp/10/program/chiten/