■こうしておまえは消え去る

■演出:ジゼル.ヴィエンヌ
■にしすがも創造舎,2010.10.30-11.3
■林の中で男女の体操選手が床上練習をしているところから始まります。 異様な光景です。 固唾をのんで舞台を見てましたが、ロック演奏者らしき人が血を流し倒れるところで終了します。 劇的という表現がありますが、これはヨーロッパ的な劇的とでもいうのでしょうか。
俳優の身体性などから論じるこの言葉ですが、少ないセリフの中に降臨が述べられていたので宗教が絡んでいるとみました。 大量の霧と光を放出した舞台のため、スピルバーグの「未知との遭遇」や古いところではドライヤー「奇跡」を思いだしてしまいました。
観劇後チラシを読んだら権威と秩序の象徴がテーマだと書いてあり予想は外れてしまったようです。 しかし感動に宗教的な感覚が入り混じっていたことは確かです。
*F/Tフェスティバル.トーキョー参加作品
*CoRichサイト、https://stage.corich.jp/stage/23451