■さようなら

■演出:平田オリザ,テクニカルアドバイザ:石黒浩,出演:ジェミノイドF,ブライアリ・ロング
■池袋・あうるすぽっと,2010.11.10-11
■出演者であるアンドロイドのジェミノイドFはついに「不気味の谷」を越えたのか? しかし芝居が始まって直ぐに落胆する。 原因は声だ。 口が音源ではないこと、そして明らかにスピーカから聞こえた声だ。
もう一つは顔を横に動かす時に力が入り過ぎている。 この二点が「不気味の谷」さえも到達していない理由である。 観客へ3度ほど顔を向けたが正面から見た表情は横から見るより出来が良い。 そして笑顔が一番いい。
そして「さよなら」を言うにはまだ早すぎる。 アンドロイドが電気羊の夢を見るのはこれからだ。
*劇団サイト、http://www.seinendan.org/play/date/2010?post_type=play