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■リゴレット

■原作:V・ユーゴ,作曲:G・ヴェルディ,指揮:マウリツィオ・ベニーニ,演出:エミリオ・サージ,出演:ロベルト・フロンターリ,ハスミック・トロシャン,イヴァン・アヨン・リヴァス他,演奏:東京フィルハーモニー交響楽団 ■新国立劇場・オペラパレス,2023.5.18-6.3 ■マントヴァ侯爵の「愛こそ心の太陽」、続いて娘ジルダ「慕わしい人の名は」から一直線に舞台へ引き込まれていくの。 父の老練な歌唱と演技、娘のガラスが割れそうな繊細な歌声が父娘の悲哀を連れてくる。 そこに侯爵の若さ溢れる「女心の歌」が場内に響くときの複雑な高揚感がなんとも言えないわね。 侯爵はチリ、娘はアルメニア出身だが、イタリアの<爽快と憂鬱>を表現できたのは侯爵と父の対の良さかな。 いつもの指揮者ベニーニの存在も大きい。「リゴレット」でこんなにも感動したのは初めてよ。 もうヴェルディから逃げられない! *NNTTオペラ2022シーズン作品 *劇場、 https://www.nntt.jac.go.jp/enjoy/record/detail/37_025760.html *「ブログ検索🔍」に入れる語句は、エミリオ・サージ ・・ 検索結果は2舞台 .

■2023年舞台ベスト10

*当ブログに書かれた作品から選出. 並びは上演日順. 映像・映画は除く. ■ 赤い靴   演出:加藤野奈,劇団:唐組 ■ 人形の家   演出:宮城聰,劇団:SPAC ■ 少女仮面   演出:黒田瑞仁,劇団:ゲッコーパレード ■ 人魂を届け に   演出:前川知大,劇団:イキウメ ■ リゴレット   演出:エミリオ・サージ,指揮:マウリツィオ・ベニーニ,劇場:新国立劇場 ■ ジュリオ・チェーザレ   演出:佐藤美晴,指揮:鈴木優人,楽団::バッハ・コレギウム・ジャパン ■ 金夢島   演出:アリアーヌ・ムヌーシュキン,劇団:太陽劇団テアトル・デュ・ソレイユ ■ 尺には尺を   演出:鵜山仁,劇場:新国立劇場 ■ 午後の曳航   演出:宮本亜門,指揮:アレホ・ペレス,劇場:日生劇場 ■ 采女 、 翁 、 屋島   出演::観世清和,野村萬斎,観世喜正ほか,劇場:国立能楽堂 *上記「采女」「翁」「屋島」は能楽ベスト3として一つにまとめた. *昨年の舞台ベスト10は・・「 2022年舞台ベスト10 」. *今年の舞台映像ベスト10は・・「 2023年舞台映像ベスト10 」. *今年の美術展ベスト10は・・「 2023年美術展ベスト10 」.

■運命の力

■作曲:G・ヴェルディ,指揮:J・L・ゴメス,演出:E・サージ,出演:I・タマ,Z・トドロヴィッチ,M・D・フェリーチェ,K・ケモクリーゼ,松位浩 ■新国立劇場・オペラハウス,2015.4.2-14 ■序曲を聞きながら王侯貴族の名前が書かれている赤色の紗幕を見ているとスペインの過去に吸い込まれていくようだわ。 運命の力とは何か? 事象の多くが偶然なの。 銃の暴発も戦場での出会いもそして終幕の三人の再会もね。 「偶然の力」+「宗教の力」=「運命の力」の式は19世紀も揺がない。 でも「物語の力」が弱いから誰が主人公かわからない。 三人が揃って舞台に登場することが一度も無かった(?) 二人が逃げ隠れたため兄カルロの「復讐の力」が舞台に充満してしまったの。 アルヴァーロの「歌唱の力」が物語から外れてしまっていたのも理由よ。 背景ではプレツィオジッラがジプシーや兵隊の群衆を、ガァルディアーノ神父が短いけれど心に響く、「対話の力」で巧くまとめていた。 レオノーラが息絶える終幕のアルヴァーロの心は読めなかった。 でも上記の式の強さがアルヴァーロを越えて迫ってくるのは、時代を受け入れたヴェルディの「職人の力」かもしれない。 *NNTTオペラ2014シーズン作品 *劇場、 http://www.nntt.jac.go.jp/opera/performance/150402_003711.html