■マレビトの歌

■演出:金森穣,音楽:アルヴォ・ペルト,衣装:堂本敦子,山田志麻,舞団:Noism
■彩の国さいたま芸術劇場・大ホール,2025.12.20-21
■舞台は、金森穣と井関佐和子のデュオから幕を開ける。 断崖絶壁を思わせる背景の前に黒衣のダンサーたちが次々と登場し、鋭く切れ味ある動きで舞台に緊張感を深めていく。 振付は完成度が高く、これほど鍛え上げられた身体表現に出会える機会はそう多くないだろう。
一つ一つの動きには意味が込められているようで、作品に明確なストーリーが存在するらしい。 演出家の挨拶文には「個と集団、彼岸と此岸というここ数年の私の創作テーマ・・」、「マレビトとは・・、他界から訪れる霊的なナニモノカである」と記されている。
ただ、マレビトをテーマにしているにもかかわらず、いつ・どこで・だれが・なにを・どうしたのかが明確に読み取れず、物語に深く入り込むことが難しかった。 観客側が想像力で補うことを求めらるようだ。 簡単な粗筋なり解説があれば、より舞台世界に近づけたのではないだろうか。
*「ブログ検索🔍」に入れる語句は、金森穣 ・・検索結果は41舞台.