■光の中のアリス
■作:松原俊太郎,演出・出演:小野彩加,中澤陽,出演:荒木知佳,伊東沙保,古賀友樹,東出昌大
■シアタートラム,2024.11.1-10
■劇場の特徴である凸型舞台の奥に演奏機器(ドラムマシン?)を配置して納まりの良い形にしてある。 演奏者の上には英語字幕板、その上に役者達を映すモニターが6台みえる。 客が入場している時から役者が舞台を歩いたりしているが、全員そろったところで皆で握手などをして幕が開く。
役者たちの声は明瞭、動きは明確で鍛錬されているのがわかります。 隙がない。 観客と目が合う時がある。 緊張感が漂います。 抽象的な用語も科白に入るので尚更です。 理解できた場面は東京ディズニーランドの批判くらいでした。 現代は「のアリス」を舞台に乗せると極端に二分化される。 この舞台は極めて難解な部類です。 振り落とされてしまった。
作者松原俊太郎の名前は聞き覚えがある。 調べたら劇団地点がいつも選ぶ作家でしたね。 地点の舞台を思い返すと今日の科白に似ているようにも感じられる。 でも似て非なるもの、劇団の違いでしょう。 たぶん抽象化を身体で受け止める方法に違いがあるらしい。 芸術監督推薦の<フィーチャード・シアター>だけあって今日の舞台は未来志向でした。