■刻の花  ■moments

■振付:鈴木ユキオ,出演:鈴木ユキオ,八木咲,安次嶺菜緒,赤木はるか,山田暁ほか
■シアタートラム,2022.7.1-3
■鈴木ユキオプロジェクト2本立てを観る。 「刻の花」をトキノハナと読む作品は鈴木ユキオ自身が踊り、八木咲の写真が舞台に写し出されます。 写真家も舞台を動き回る。 ダンスはサッパリした振付、写真はシットリしている感じで対照的ですね。 小さな椅子を倒し洗面器の水を溢し缶を転がす場面もある。 日常のささやかな断片をダンスにしたような作品です。
「moments」は8人のダンサーがストップモーションを取り入れて動き回る。 強い視線を観客に投げかける場面も多い。 うかうかしていられない雰囲気です。 パフォーマンスに近い。 「ムーブメントではない・・。 空間写真のように・・」と鈴木ユキオの音声も入る。 数人に分かれ踊り続ける終幕はダンスを観る喜びに浸れました。
2作品は時間というより時刻を描いている。 時刻は社会性が加わる。 作者はこれを深く考えたいようです。 それがダンスに反映されていたか?  「moments」は物理的=身体的に理解できたが、「刻の花」はなんとも言えない。 振付が<時>とは無関係にみえたからです。
この劇場はダンスには狭すぎる。 今回はD席迄を取り払った広い舞台にしていた。 最低限の広さが確保でき観ていても安定感がありました。
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