■ル・パルク  ■プレイリスト#1

□ル・パルク
■振付:A・プレルジョカージュ,音楽:W・A・モーツァルト,指揮:ベンジャミン・シュワルツ,出演:アリス・ルナヴァン,マチュー・ガニオ,舞団:パリ・オペラ座
■NHK・配信,2021.8.29-(オペラ座・ガルニエ宮,2021.3.9-11収録)
■プレルジョカージュ2作品を観る。 初めの「ル・パルク」は不思議な作品だった。 ・・ゴーグルをかけたダンサーの登場で一気に釘付けになってしまった。 その後はロココ風男性衣装をまとった男女十数人のダンサーがモーツアルトの曲に乗りながら愛を語らう。 その中から主人公らしきぺアに注目がいく、でも女性の方は乗り気ではない。 環境音が鳴り響くなか再びゴーグルが登場する。 そしてロココ風女性衣装に変えた女性ダンサーと男性ダンサー達は再び踊りだす。 切替場面には必ずゴーグルが登場するが、主人公二人が愛し合って幕が下りる・・。
ゴーグルを付けた男性ダンサーは何者なの? ロココ風?衣装がとても素敵だった。 時代はロココ?、でもゴーグルは現代? モーツァルトの中に現代的な環境音が入り込む。 時間の亀裂がこの切替で起こる・・!? 謎めいた面白さが充満している。 照明が暗いので部屋も暗くして観ると劇場にいる雰囲気に浸れる。 この番組は画質が良いので猶更ね。 作品の背景を調べたい。 それは後にして、この不思議な余韻を楽しむことにするわね。
□プレイリスト#1
■振付:A・プレルジョカージュ,音楽:G・H・ヘンデル他,舞団:バレエ・プレルジョカージュ
■NHK・配信,2021.8.29-(ベルサイユ宮殿・王立歌劇場,2017.12.16収録)
■二つ目の作品はオムニバスかしら? タイトルが毎回表示されるのでプレルジョカージュの過去作品の断片を繋げたものだと分かったの。
それは「ベラータムへの帰還」(2015年)に始まり「ロミオとジュリエット」(1996年)で終わる。 数えたら9作品も入っていた、先ほどの「ル・パルク」(1994年)も。 振付家を深く知るには都合がよい。 彼は愛の濃密表現が特に巧いとおもう。 「千夜一夜物語」(2013年)は「カーマ・スートラ」にも劣らない。 でも活動的にみえるのはダンサーの若さを前面に押し出している1990年代かな? 今回の2作品でプレルジョカージュへ一気に近づいた感じがする。 楽しかったわよ。