■ミクスチュア

■作・演出:山田由梨,音楽:金光佑実,美術:山本貴愛,衣装:小髙真理,出演:大竹このみ,田島ゆみか,青山祥子ほか,劇団:贅沢貧乏
■東京芸術劇場.シアターイースト,2019.9.20-29
■舞台は白床、小道具もシンプル、照明もブラックライトがあり美術に拘っているようです。 床に映像も映す。 ブラックライトは流行りですか?
スポーツセンターのヨガ教室が舞台です。 世間話が続いていく。 町に得体のしれない動物が出現したとか、大学院生の論文が書けないとか、欝の話や菜食主義者のSNSとか・・。 小道具を組み合わせた役者の動きにリズムがあります。 動物を演じる役者二人の俊敏な動きが舞台をより活性化している。 
同棲?している口数の少ない清掃員二人が隠れ主人公のようです。 その男性モノは欲望を表に出さず黙々と仕事を熟している。 女性ヤエはそのようなモノを好いている。 
人間関係は浅く止めて余韻を残す方法を取っています。 深いところを想像できないことはない。 会話の中身を追っていくと社会の動きに繋がっていくからです。 規則性の有る、詩的で淡泊な舞台がそれをさせない。 面白い文体の芝居でした。 日常生活の中にある詩を思い出させるような舞台でした。
*劇場サイト、https://www.geigeki.jp/performance/theater216/