■ルイ・ルイ

■演出:快快,脚本:北川陽子,出演:大道寺梨乃,野上絹代,山崎皓司,毒蝮三太夫(声)ほか
■神奈川芸術劇場.大スタジオ,2019.9.8-15
■電波ジャックされたラジオのDJ番組を体験するストーリーです。 DJのように1曲ごとに話題が変わっていく。 オムニバスに近い。 そして場面の合間には曲ルイルイが流れていきます。
床下の骨組みが見える舞台でL字の客席になっている。 演奏や歌、ダンスが多かったのでフェスティバル会場にいるようです。 照明も張りがあった。 劇場の広さもちょうどいい。 
オムニバスの為か舞台は途切れる感じです。 間延びしています。 役者も素人のようなフリをする。 売れないコントを見ているようで一瞬ですがシラケる。 これらが独特な雰囲気を作り出していく。 客席に骨を回すのもバカバカしいが面白い。 
この雰囲気は好きなのですが、加えて寂しさについての話題が多かったので少し湿りました。 寂しさを科白で表さず空気感で表現できればより深まったと思います。 ところでDJの声が毒蝮三太夫とは、終わってからチラシをみて知りました。
客席には子供たちが多くて賑やかでしたが、間延びの雰囲気が尾を引いていたのでカーテンコールの観客拍手も力が無かったですね。 でも観た後に不思議感が身体に残りました。
*劇場サイト、https://www.kaat.jp/d/louielouie