■リチャード二世

■作:W.シェイクスピア,演出:ジョー.ヒル=ギビンズ,出演:サイモン.ラッセル.ビール,レオ.ビル他
■シネリーブル池袋,2019.9.6-12(アルメイダ劇場,2019.1.15収録)
■同じような作品名「リチャード三世」はよく上演される。 でも二世はあまり見ることができないわね。 舞台では2002年シアターコクーンのベルリーナ・アンサンブルで、ライブビューイングでは2014年RSCが最後だった。 DVDでは「ホロウ・クラウン」等々があるけど見ていない。
密閉された戦艦内のような舞台だから緊張感が漂う。 今風のラフな衣装の役者8人は舞台に居続けるの。 おのずと科白に集中できる。 シェイクスピアの中でも詩的で科白密度が高いから尚更ね。 リチャードがボリングブルックに王冠を渡す直前からグッと面白くなる。 それはリチャードが王を失う理由が形式的だから。 そして王が王で無くなる心の揺れがこの作品の見所だから。 サイモン・ラッセルは体を掻く癖が又でていた。 「リア王」の時も気にかかったけど。 しょうがないわねぇ。
*NTLナショナル・シアター・ライヴ2019年作品
*映画comサイト、https://eiga.com/movie/90571/